今これを書けば刻印みたいな一生ものになるかもしれないのに

しなやかに生きる力

かかなければ「なかったこと」になってしまったことを明るみに引きずり出す

(川上未映子)

 

書く、は日常。

「私を頼らなくても、何でもできるようになってきて、
ひとりでどこへでも行けて、
ひとりで何でも決められて、
そんな彼女をみていて一瞬さみしくなった自分がいた。

子供が手が離れれば自由になれると思って(子育てのゴールはいつだいつだと思って)きたのに、
いざ、そんな自由が見え隠れすると、自由がきかなかったあの時間が尊くみえる。」

 

日々の手帳やノートに書くひとりごとの半分は、子供との時間のことが多い。

もっとゆっくりしたい、
もっとお母さんやりたい、
でも今日もできなかった、
そんなにカンタンじゃない
ちゃんと話をきいてあげよう、
このタイミングで話しかけないで(今大事なところ)・・・。

つじつま関係なしに自分勝手に沸いて出てくる言葉の連なりを、無心で書くことも多い。

 

そしてしばらくしてまた思う。

まだ間に合う。
まだ私の手を必要としている。
やってあげられることはまだまだある、めんどうがらずにやってあげよう。

子育ての後悔を残さないように、と。

 

* * *

 

こんなことって子育てを15年もしていれば、何度も思って何度も忘れての繰り返し。

日常のほとんどは過去の感情や失敗を蘇らせるキッカケにあふれているのに、書かなければ受け入れずに流してしまう大事な気づきもたくさんある。

紙の上に書くほどでもない、吹けば飛んでいくような小さな出来事を文字にして明るみに引きずり出すと、意外にも煌々と光りはじめて体の底にズンと刻印を残すことがある。

 

消えない刻印を眺めては「あの時」を振り返り、忘れてはまた書いて刻印を沈め、そうやって「情けない自分」や「恥ずかしい自分」、「誇らしい自分」を心に刻んでいく。

 

書く、は癒し。

完璧じゃない私の弱さを許す、オアシスのようなものだ。

 

 

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